W124 E500
おお、E60だ!なんて思わないでください。なんちゃってです(爆)。
これはお隣さんのDawn’s Ultimate Motors さんの500Eです。お隣さんは、ベースになる車を元に、いろんなエンジンやトランスミッションを放り込んで、1台のコンプリートカーを制作する車屋さんなんですが、この次のコンプリートモデルのターゲットとして、500Eを選ばれたのこと。早速、中古車で1台入手し、まずはマフラーからと、いろいろ面倒な注文を受けました(苦笑)。
まず、見た目からして、もうオリジナルじゃありません。バンパーを削って、テールパイプを上へオフセットさせたデザイン。テールパイプも、結構太めの自己主張の強いデザインにしました。
お隣さんでは、500Eをベースに、スーパーチャージャーによる過給を考えているとのことで、マフラーはもちろん、触媒にかかる負担もかなり高くなります。さらに、NAチューンの車でも、エンジンの性能を引き出しやすく、トルクを重視したつくりにと、あれこれ注文を受けました。そこで、触媒は純正をベースに、中にメタルキャタライザーを埋め込む大加工を行い、中間マフラーはかなりへんてこりんな形状に……
この中間マフラーは、弊社で昔製作していたものの、あまりの作りの面倒くささにやめてしまったモデルなのですが、お隣さんの強い要望により、ちょっと改良して復活しました。V8エンジンの右と左の排気圧力を均一化しつつ、効率よく後ろへ排出する、一種のチャンバーマフラーなんですね。お隣のDUMブランドパーツとして、こちらのマフラーは販売するそうです。ただ、ここまでハイスペックでなくてもというお客様用に、オーソドックスなスタイルの中間マフラーも、今企画中だそうです(お願いだから、面倒な形はやめてくださいね・苦笑)。
そして、お隣さんの渾身のこだわりが、このフロントパイプ&触媒です。触媒の中身はメタルキャタライザー化してありますが、もっと面倒なのが、フロントパイプのデュアル化。本来は、写真上の方で集合してしまい、キャタライザーの手前まで1本のパイプなのですが、お隣さんいわく、500Eのエンジン特製からして、集合部分は後ろのほうが、絶対にトルク感がアップするとのこと。ほんとかよ~と思いながら、苦労して加工し、作ってみました。
結果は、いやびっくり、フロントパイプの形状って大切なんですね。高速道路での追い抜き加速なぞ、これぞスポーツカーといった加速感。加えて音もいいんですよ。それでいてアイドリング時はとても静かで、夜の住宅地などでも全然OKです。その後、2か月弱で、8000キロ近いテストを行い、トランスミッションがぶっ壊れるような走りを続け(本当に数日前に壊れました・笑)、OKが出ました。
こちらのマフラーの詳細は、www.dawnsultimate.com でご覧いただけますよ。ただ、7月1日からの運用なので、それ以降にアクセスしてみてください。