STAFF Report

E500 (W124) ワンオフ製作STORY

東京都 アークテックモータースポーツ様
パーツ開発用に使用しているお車です。
「開発車両に合う、高性能なものを」
とおっしゃるので、E.F.S.マフラーにAMG純正のテールを移植し、こちらもインプレッションしていただきました。

W124-03
もともとAMGのマフラーが入っておりましたので、マフラーカッターの部分はそのまま流用させていただきました。

W124-03
流用のために加工・磨き後のマフラーカッター

W124-03
今回のセンターパイプは、快適性重視のタイプⅠ(シングルタイコ)を使用いたしました。

W124-03
リアピースも、マフラーカッター部分以外は基本的にE.F.S.マフラーで使用しているデータを流用しました。

車両装着イメージ

お客様のご希望は

  • アイドリングは静か目で、一般ユーザーが使用に耐えうる音
  • 足回り開発の際に通常走行では起こりえない条件も試すので、レスポンスとパワーを両立できるもの

とのことでした。
普段の製作では、ユーザーに合わせてルックス・音を重視したマフラー製作を心がけておりましたが、今回はレスポンスをメインとしたマフラー製作を行いました。
基本的な構造はE.F.S.ヨコハマの通常のマフラーと変わりません。別段追金の発生するような特殊加工も行っておりません。
W124 500E(E500)という車両は、ベンツの中でも走行性能を重視されるお客様も多く、当社も開発の段階で十分に注意を払い幾度も実走テストを繰り返したものですので、いつもの製品を自信を持ってお出ししたつもりです。

実は500Eのセンターパイプ、当社にはもう1種類のラインナップがあるんです。
数年前に、今回使用したものを開発するよりも前に何本か製作・取付を行ったのですが、ユーザーさんから
「トルク・パワーが上がりすぎて、フロントリフトするような感覚が強い。怖くて踏めない。」というお声を多数頂戴しており、また製作にかなりの時間が掛かるため封印していたのですが、近日また再ラインナップしようかと考えております。
今回は快適性を重視した当社通常製品が、現役レーサーの目にどれだけかなうかという一種の賭けもありましたが、結果は「レビュー」に掲載してございますのでそちらをご覧くださいませ。

お客様からのメッセージ

今回製作して頂いた、W124,E500用のエキゾーストシステムですが。
まず、基本的には、メーカーからラインオフされた車は、特に突出した部分は無く、全体のバランスを取っています。
ですから、ある部分をモデファイしても、特に性能的に向上する事はあまり、ありません。
しかしながら、ブレーキや足回りに関しては、オーナーの好みに合わせてより良い性能のモノに変更する事は可能でしょう。
また、性能に有無に関係なく、五感的なフィーリングに関与する部分もあり、その一つがエキゾースト系のパーツだと思います。
確かに、バワー的にも若干の性能向上が認められますが、それ以上にアクセルのレスポンスと音量、音質から来る、気持ち良さが大切な部分かと思います。

イーグルテックさんのエキゾーストマフラーは、現車に合わせて製作される為にフィッティングの正確さと仕上がりの良い所だと思います。
今回製作して頂いたE500用は、センターからメインマフラーで、テール出口のみ純正を使用して、外観からは(覗き込まなければ・・・) ストックのままと言うのも良い感じで、更にアイドリング時も音量がアップしていないので、実に上品です。
実際に市街地と高速道路を走らせみましたが、3,000回転位から明らかにノーマルとは違った高質な音質になり、4,000回転を超えると、いわゆるカムに乗る感じの甲高い音質になり、フィーリング的にもアクセルレスポンスが良くなった印象です。
高速道では、2●●キロの手前位から、明らかに抜けの良さを体験する事が出来ました。
純正パーツはコストの関係からスティール製ですから、経年劣化で錆び等の問題や、重量的にも、ステンレスの製作が、コストパフォーマンスに一番優れていると思います。

これから車両の走行が進むにつれ、また感想も増えるかと思いますが、現時点では非常に満足しています。

(アークテックモータースポーツ レーシングドライバー 芳賀重光 様)

関連記事一覧