C230ワゴン (W203) ワンオフ製作STORY
神奈川県 Y様
「さも、始めからこうであったかのようなAMGタイプの4本出しがいい!」
というテーマで製作が始まりました。
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リヤバンパーの中に取り付け。
車両装着イメージ
お客様のご希望は
- さも始めからこの車がAMGであったようなコンセプトに見合うマフラー。
- 音はそこそこ気持ちよく。かつ、左右のバラつきがないように。
とのことでした。
W203という形式の車両は、ノーマルのベンツとAMGコンプリートカーとでは下回りの構造がかなり異なるため、4本出しの製作はかなり無理やりに近いものがありました。
ノーマル車両では4本出しのことなど当然ながら何も考えられておらず、ステーをかませる位置が無い。共締めできるネジはおろか使えそうな穴すらない。仕方なく、ステーを2箇所溶接にて追加いたしました。
また、右側のパイプに左側と同等のタイコを着けることも不可能なため、右側は90Φ砲弾サイレンサーを採用。オーバルタイコと砲弾サイレンサーとの容積比率を考え、左右均等の音量になるように、二股の分岐を中心からオフセットしました。
タイコ内部と砲弾内部の構造に通常よりも手を加え、また二股の分岐地点で左右の流量を調節したことにより左右ほぼ同じような音量で、出口の排圧もほぼ均等にすることができました。純正が2本出しのマフラーを4本出しにするというのは、よくある話です。しかし、同じ車なのに「AMG」の冠が付くとスペアタイヤハウスの位置が中央に変更されて、さらには不可能だったはずのマフラーのステーまでついてしまう、というのはよくある出来事ではございません。ノーマルでは右側に渡すパイプを通すスペースすらろくに確保できないというのに・・・、あるんですねぇこんなことが。
当初は一度排気ガスを全て左側のタイコ内部に入れてしまいタイコから2分して右側に持っていくことを考えておりましたが、スペース的な問題からジョイント部で2分することに。
左右のバランスが取れるよう幾度にもわたる計算や試行錯誤を繰り返したあげく、ようやく出来上がった作品です。