AMG 300E 3.2 (W124) ワンオフ製作STORY
神奈川県 A様
純正のマフラーが錆でだいぶ腐食してしまったため、
「マフラー全部作り直したい!」
とおっしゃるのですが、マフラーの腐食具合と車検を考慮し、触媒以降の部分を製作させていただきました。
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車両装着イメージ
お客様のご希望は
- 全体的に地面や輪留めに接触しない。
- アイドリング時は無音、ふかしたときは高音がベスト
とのことでした。
高さに関しては、パイピングはガソリンタンクと同じ高さに、メインタイコはスペアタイヤハウスと同じ高さになりました。
さすがはAMGコンプリートカー、センターパイプから交換したことによりアイドリング時に「無音」というわけには行きませんでしたが、御来店時よりも静かな音量にはいたしました。中・高回転域においてはステンレス独特のサウンドがいかんなく発揮され、「音を楽しむ」にはベストな音質と言えます。
全体的な音量としては、深夜にそこそこ回転を上げて帰宅しない限りは、ご近所迷惑にはならないかと・・・
また、街乗りがメインとのことでしたので、センタータイコ ~ メインタイコ の配管を
純正:55Φ×2 ⇒ 60Φ×1 に変更し、低回転域でのトルクを重視した作りにしました。非常にこちらのお車への愛着が伝わってくるお客様でした。(なんと10年以上も乗り続けていらっしゃるそうです!)
本来でしたらフロントパイプから全て交換してしまいたかったのですが、触媒を交換してしまうと排気ガス検査の際に莫大な料金が掛かってしまうことや、触媒付近の状態がパイプを含めてまだまだ使えそうでしたので、今回はセンター~リアの製作となりました。作業工程の最初と最後にお立会いくださいましたが、作業終了後に満面の笑みで
「ありがとう!またしばらくこいつを可愛がってやるよ!」
というお言葉と握手をいただいた時は、こちらまで感動してしまいました。今後とも末永くこのお車とお付き合いしていけますことを、心より応援しております。
お客様からのメッセージ
先日は1日がかりで仕上げていただきましてご苦労さまでした。
また、マフラーについての専門的な知識を教えていただいたり、自分でも車の下をいろいろとチェックできたりして、私にとってとても有意義な1日でした。
さて、出来上がりの感想ですが、まず車輪止めや地面に当たらないような高さにしてほしいという希望通りセッティングは完璧。さらに古かったマフラーカッターも丁寧に磨いてから溶接していただき、テールエンドの見た目もとても美しく十分に満足しております。
次に、実際に走ってみての感想ですが、まずアイドリングのときの振動や音は間違いなく静かになりました。また通常の市街地走行や高速での巡航では、後部座席に乗る家族も「音質が上品になった。」と大変喜んでいます。
一方、信号待ちや急な上り坂での発進などアクセルを踏み込んだ瞬間は、気持ち良い音が響き、1速や2速で引っ張る感じが長くなり、低速トルクが増したような気がします。
しばらくはこの車に乗るつもりですが、数年後に別の車に買い換えたときもまたマフラーの製作をお願いしたいと思います。
(神奈川県 A 様)