STAFF Report

セリカ 1600GT (TA22) ワンオフ製作STORY

神奈川県 Z様
通称:ダルマセリカです。
「気持ちよく、エレガンスに、そして昔っぽく」
とおっしゃるので、レスポンス重視のマフラーを製作してみました。

TA22-01
こちらがリアピースです。
 打ち合わせの段階では60Φストレートの予定でしたが、リアバンパーとのマッチングを考え、70Φへと変更。

TA22-01
こちらはフロントパイプです。
 付いていたフロントパイプがあまりにも細くどう考えてもロスパワーでしかなかったので、ちょっと太目の排気流速重視のレイアウトのものを製作し、変更しました。

TA22-01
それらを繋ぎとめるメインパイプです。
 間ににサブタイコをかましてやることでレスポンスの向上を図り、また音質を調整してあります。

車両装着イメージ

 お客様のご希望は

  • いわゆる今風のような派手さは出さずに、昔っぽくシックな感じで
  • 音はそんなにうるさくなく、かといって気持ちよさは損なわない程度に

とのことでした。
1,600ccのエンジンも手が入って1,750cc近くにまでなっていることやFCR4連スロットルが付いている状態でしたので、吸気と排気のハーモニーをいかに美しくするかということに焦点を当てて製作いたしました。
キャブ車はマフラーひとつとってもセッティングに影響が出やすいため、マフラー径など慎重に慎重を重ねた結果キャブの吸気音を邪魔しない程度の排気音量に落ち着きました。

最近になって、こちらのお車のような年代の車両を、以前よりもよく見かけるようになった気がします。
いわゆる「走り屋が走り屋系のマフラーを付けると、このように音が変わるんだ!」という変化の代名詞のようなサウンドを奏でてくれるところが、本当に大好きです。
現在の車と比べメンテナンスも簡単ですし(パーツを探すのは大変ですが)、手をかけてやればやるほど可愛くなるという点では今の時代の車では味わいきれないほどの深みを持っているものと思います。
税金の高騰などで圧迫されつつある旧車ではございますが、高度経済成長期を支えた日本のよき伝統を何とか守り抜いてもらいたいものですね。

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